結論(まず要点)
タイのリタイアメント目的の滞在では、健康保険が条件になる区分があります。とくに海外のタイ大使館・領事館で取得する Non-OA(O-A)では、申請・更新を通じてタイ滞在をカバーする健康保険を求められるのが一般的です。一方、タイ国内でツーリストや Non-O から退職目的に切り替え・延長する Non-O(退職)は、健康保険を必須としない運用が広く案内されています。
補償額は「外来/入院それぞれの最低額」または「総額の最低額」で示され、区分・公館・時期によって基準が異なります。本記事では公開情報に基づく目安を示しますが、必要な補償額・対象となる保険(タイの認定保険会社が必要かなど)は申請区分・公館により変わるため、申請前に管轄イミグレーション・申請先公館の最新情報をご確認ください。
そもそも、誰に健康保険が必要?(区分で変わる)
リタイアメント目的のビザは複数の取り方があり、健康保険が条件になるかどうかは区分で異なります。最初に自分がどの区分かを確認してください。
- Non-OA(O-A):海外のタイ大使館・領事館で取得。健康保険が条件になるのが一般的で、滞在期間をカバーする保険を申請・更新時に求められます。
- Non-O(退職):タイ国内でツーリスト等から退職目的に切り替え・延長する区分。健康保険を必須としない運用が広く案内されています(資金要件は別途必要)。
- O-X(長期):対象国・年齢が限られる長期区分で、別途より高い補償の保険要件が示される場合があります。該当する人は専用要件を個別に確認してください。
- 区分の呼称・要否・補償基準は時期や公館で変わることがあります。自分の申請ルートでの最新の取り扱いを公式でご確認ください。
Non-OA の補償額はどのくらい?(目安)
Non-OA の健康保険の補償額は、公開情報では次のような水準が示されています。いずれも目安であり、申請先公館・時期で異なります。
- 近年の標準として、外来・入院を合わせた総額で 3,000,000 バーツ(またはこれに相当する外貨)以上の補償を求める案内が見られます。
- 一方で、入院 400,000 バーツ・外来 40,000 バーツという旧来の最低基準を運用する公館もあると案内されています。どちらが適用されるかは申請先で異なります。
- 保険はタイの認定保険会社(タイ損害保険協会の長期滞在ビザ向けリスト掲載会社)での加入を求められる場合があり、海外の保険でも所定の補償をタイ国内でカバーできれば受理される場合もある、と案内されています。受理可否は申請先公館の判断によります。
- COVID-19 を含む補償など、証券に明記すべき項目を求められることがあります。COVID-19 補償の記載は 2026 年時点でも引き続き求められると案内されていますが、証券の記載要件は時期で変わるため、最新の必要記載を事前に確認してください。
- 上記の金額・対象保険・記載要件はあくまで目安です。必要な補償額と認められる保険は区分・公館・時期で異なるため、申請前に公式でご確認ください。
Non-OA と Non-O、保険の有無で何が違う?
同じ「リタイアメント目的」でも、取得ルートで保険要件が変わります。費用や手間に直結するため、ルート選びの段階で押さえておくと安全です。
- Non-OA(海外で取得):健康保険が条件になるのが一般的。申請時に加入を証明し、更新でも有効な保険の継続を求められます。
- Non-O(タイ国内で切替・延長):健康保険を必須としない運用が広く案内されています。資金要件(預金や収入)は別途必要です。
- どちらのルートでも、健康保険の有無にかかわらず、海外での治療費は高額になり得ます。要件としての要否とは別に、実生活上の備えとして保険加入を検討する価値はあります。
- どちらのルートが適しているかは、年齢・滞在計画・取得タイミング・コストで変わります。自分の状況に合わせて、要件と実務の両面で比較してください。
更新時の注意:保険切れで止めないために
保険要件のある区分(Non-OA など)では、更新の度に有効な保険を確認されます。資金要件に気を取られて保険を見落とすと、更新でつまずく原因になります。
- 保険の有効期限とビザの更新時期がずれていないか、毎年チェックしてください。更新時点で保険が切れていると、更新が認められないことがあります。
- 滞在許可の全期間をカバーしているか(更新後の1年も含めて切れ目がないか)を確認します。証券の補償開始日・終了日を事前に見てください。
- 補償額・記載項目(必要に応じて指定の様式・証明)が現行要件を満たしているかを、更新前に余裕をもって確認します。基準が改定されている可能性があります。
- 必要書類・補償基準・対象保険は管轄・区分・時期で異なります。更新の30日前ごろから、管轄イミグレーション・申請先公館の最新情報を確認して動き出すと安全です。
ご利用にあたって(免責)
本記事は2026年時点の公開情報に基づく一般的な解説です。健康保険の要否・補償額・対象となる保険・証券の記載要件・更新時の取り扱いは、申請区分(Non-OA / Non-O / O-X 等)や申請先公館、時期によって変わる場合があります。申請・更新の前に、管轄イミグレーション・申請先のタイ大使館/領事館の最新情報をご確認ください。本記事は将来の取得・更新の結果や、特定の保険の受理を保証するものではありません。保険・医療・税務に関する個別判断は、各分野の専門家・公式窓口にご相談ください。
よくある質問
- リタイアメントビザに健康保険は必須ですか?
- 区分によります。海外のタイ大使館・領事館で取得する Non-OA は健康保険が条件になるのが一般的です。一方、タイ国内でツーリスト等から退職目的に切り替え・延長する Non-O(退職)は、健康保険を必須としない運用が広く案内されています。自分がどの区分かを最初に確認し、最新の取り扱いを公式でご確認ください。
- Non-OA で求められる補償額はいくらですか?
- 目安として、外来・入院を合わせた総額で3,000,000バーツ(または相当する外貨)以上を求める案内が見られる一方、入院40万バーツ・外来4万バーツという旧来の基準を運用する公館もあると案内されています。どちらが適用されるか、また証券に必要な記載は申請先公館・時期で異なるため、申請前に公式でご確認ください。
- 海外で加入した保険でも使えますか?
- タイの認定保険会社での加入を求められる場合がある一方、海外の保険でも所定の補償をタイ国内でカバーできれば受理される場合もある、と案内されています。受理可否は申請先公館の判断によるため、加入前に対象となる保険の条件を公式でご確認ください。
- Non-O に切り替えれば保険は不要になりますか?
- タイ国内で切り替え・延長する Non-O(退職)は、健康保険を必須としない運用が広く案内されています。ただし資金要件は別途必要で、要件としての要否とは別に、海外での治療費は高額になり得るため、実生活上の備えとして保険加入を検討する価値はあります。最新の取り扱いは公式でご確認ください。
- 更新時に保険が切れているとどうなりますか?
- 保険要件のある区分(Non-OA など)では、更新時に有効な保険を確認されます。更新時点で保険が切れていると更新が認められないことがあるため、保険の有効期限とビザの更新時期がずれていないか、補償が滞在期間をカバーしているかを毎年確認してください。
出典(一次情報)
本記事の制度・要件は下記の一次情報に基づきます。申請前に最新版をご確認ください。
監修者
WALC VISA Consulting 代表
タイ在住 13 年、タイ長期 VISA サポート事業 7 年目のプロフェッショナル。WALC VISA Consulting 代表として、DTV・Thailand Privilege・LTR・リタイアメント・結婚・学生など全種別の取得・運用コンサルティングを統括しています。
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